言語聴覚士としてスキルアップするために役立つ資格を取得しましょう。おすすめの資格を紹介します。
言語聴覚士は国家資格に認定されてからまだ歴史が浅く、キャリアプランが確立しきっていません。また、幅広い領域で活躍するため分野ごとの知識や技術に個人差がある状況です。自分が理想とする働き方を実現するためには、スキルアップに努めてキャリアを切り開かなければなりません。興味のある分野に積極的にチャレンジすることで、自ずと周囲の評価も上がります。スキルアップに役立つ資格の中には一定以上の経験年数が求められるものもあるので、いきなり難しい資格に挑戦するのはおすすめできません。また、言語聴覚士は幅広い分野で活躍できるという特性上、どの分野の専門性を高めるかがカギになります。その中でも、おすすめの資格を3つ紹介します。スキルアップを目指す人は参考にしてください。
認定言語聴覚士は日本言語聴覚士協会が認定している資格です。言語聴覚士が対象とする各領域における高度な知識と技術を有することを証明できます。この資格を取得することで、業務の質が向上するだけでなく転職や収入アップにも有利に働きます。取得のためには5年以上の臨床経験が必要です。その上で、日本言語聴覚士協会が指定する専門プログラムを修了し、試験に合格することで取得できます。
こちらは、日本臨床栄養代謝学会が認定している資格です。主に病院で働く言語聴覚士におすすめの資格です。この資格を取得することで、患者の年齢や体格、疾患などから必要な栄養をどのように摂取すべきかを提案できるようになります。患者の早期回復には栄養管理が必須であり、チーム医療を行う上で重要な役割を担います。こちらも試験を受けるためには5年以上の臨床経験が必要で、指定されたセミナーに参加して所定の単位を取得する必要があります。詳しくは、以下に紹介する日本臨床栄養代謝学会の公式サイトを参考にしてください。資格制度に関する情報がまとめられています。
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会が2013年より導入した比較的新しい資格です。呼吸機能は生命維持のために重要な役割を担います。そのため、専門的な知識を活かせる場面が多く、病院だけでなく訪問リハビリや高齢者施設での仕事にも役立つでしょう。言語聴覚士の業務に深くかかわる内容で、転職の際にも有利に働きます。学会の会員を3年以上継続し、所定の研修で単位を取得した後、委員会から認定されることで取得できます。いくつかのコースが設けられていますが、まずは初級の取得を目指しましょう。
言語聴覚士の国家資格を取得するためには、まずは指定の学校に通い受験資格を得る必要があります。資格を取得するまでのルートはいくつか用意されているので、自分に合った方法を選んでください。なお、通信教育のみでは取得できません。
訓練・指導の内容について、対応する障害ごとに紹介します。例えば、食べ物を噛む・飲み込む動作に問題が生じる嚥下障害に対しては、食事機能の維持や回復に向けた訓練を行います。病院で働く場合、この嚥下障害に対応することが多くなります。
言語聴覚士とはどのような仕事か、大まかな概要やこれまでの簡単な歴史を紹介します。言語聴覚士が実施するリハビリは様々な専門職と連携して行います。需要は年々伸びており、有資格者の数は現在までで4万人近くに増えています。