言語聴覚士の資格を取得する方法や、国家試験の概要を紹介します。言語聴覚士を目指す人は参考にしてください。
前提として、言語聴覚士として働くためには資格を取得しなければなりません。国家試験は誰でも受験できるわけではなく、一定の知識と技術を習得した人に限られます。必要な知識と技術を習得できるのは、文部科学大臣が指定する学校、都道府県知事が指定する養成所、指定された大学・大学院・専攻科・専攻学校の3種類です。どの学校を選択するかは、高校卒業後すぐなのか、一般の4年制大学を卒業後なのかによって異なります。最短で資格を取得できるのは、高校卒業後すぐに3年制の学校に進むルートです。しかし、他よりも学べる期間が短いので、余裕を持って学習したい人は4年制の学校を選択しましょう。一般の4年制大学を卒業している人は、2年制の学校に進むことになります。
他のリハビリ職と同様に、言語聴覚士を育成する学校では実習に重きが置かれています。国家試験に向けての準備は最終学年の秋頃から始まります。なお、言語聴覚士は通信教育のみでは取得できません。指定された学校に通学し、卒業する必要があります。
学校を卒業した後は、国家試験を受けることになります。試験内容は計200問の選択式です。厚生労働省が発表しているデータによれば、合格率は65%~75%程度を推移しています。その中でも、新卒者の合格率が高い傾向にあります。国家試験に合格するためには、学校を卒業してから時間を空けず、すぐに挑戦することが大切です。なお、同じリハビリ職である理学療法士や作業療法士の合格率は80%前後です。それを加味すると、言語聴覚士は難易度が高い部類であることが分かります。万全の準備をして、国家試験に挑みましょう。
以上が、言語聴覚士の資格を取得する方法や国家試験の概要です。リハビリ職の中では比較的新しい部類ですが、資格を取得するまでのルートはいくつか用意されています。大学で幅広く学びながら資格の取得を目指すか、専門的な知識を効率的に学ぶために専門学校に通うか、自分に合った方法を選びましょう。リハビリ職の中では合格率の低い資格ですが、しっかり準備さえすれば決して高いハードルではありません。自分の現在の状況を踏まえた上で、どのように資格を取得するか検討しましょう。以下に、国家試験に関する情報をまとめている厚生労働省のサイトを紹介します。受験資格や受験手続に関する内容が記載されているので、事前に目を通しておいてください。
言語聴覚士の国家資格を取得するためには、まずは指定の学校に通い受験資格を得る必要があります。資格を取得するまでのルートはいくつか用意されているので、自分に合った方法を選んでください。なお、通信教育のみでは取得できません。
訓練・指導の内容について、対応する障害ごとに紹介します。例えば、食べ物を噛む・飲み込む動作に問題が生じる嚥下障害に対しては、食事機能の維持や回復に向けた訓練を行います。病院で働く場合、この嚥下障害に対応することが多くなります。
言語聴覚士とはどのような仕事か、大まかな概要やこれまでの簡単な歴史を紹介します。言語聴覚士が実施するリハビリは様々な専門職と連携して行います。需要は年々伸びており、有資格者の数は現在までで4万人近くに増えています。